三ツ峠山登山道の登り口にわずかな平坦地が広がっています。ここには、地名の由来となった大日如来(だいにちににょらい)を示す梵字(ぼんじ)「アーク」が刻まれた石尊(せきそん)が建てられています。これは形が「だるま」に似ていることから達磨石と呼ばれています。
この達磨石は、高さ183㎝、幅178㎝、奥行150㎝の巨大な自然石で、善応空胎惟阿上人の後継者である三世信盈安西栄阿和尚(※)(しんえいあんざいあおしょう)によって造立されたと伝えられています。また、円形の形どりがされた梵字と花か弁べんが書かれた掛軸が存在し達磨石と同じ構図となっています。達磨石だるまいしに出家し三ツ峠山で修行。安政5年(1858年)に死去。目度内に埋葬された。
この掛軸は善応空胎惟阿上人によって描かれた物でこの軸が原型となったと推察されています。